R6.8.8_埼玉小の歴史⑦(県名発祥の地)
埼玉小学校は、埼玉県名発祥の地にある小学校です。そのため、市外の方から埼玉(さきたま)小学校ではなく、埼玉(さいたま)小学校と間違って呼ばれることが、よくあります。今回は、埼玉の地名について調べてみました。『万葉集』では、この地のことが「前玉」や「佐吉多萬」と記されています。また、埼玉地内にある「前玉(さきたま)神社」は、別名「幸魂(さいわいのみたま)神社」と呼ばれ、927年に作られた『延喜式神名帳』には、「さきたま」と「さいたま」の2通りの読み方が記されています。この「幸魂」が「さいたま」に転じたとの説もあります。後に、前玉神社のあるこの地が「前玉郡」と呼ばれ、その後「埼玉郡」に漢字が変化し「埼玉県」へとつながります。埼玉県名が誕生した明治4年(1871)当時、古い読み方が採用されていたら、「さきたま県」となっていた可能性もあります。
『 ↓「埼玉県名発祥之碑」さきたま史跡の博物館敷地内(埼玉4834)』