R6.8.5_埼玉小の歴史⑤(小埼の沼)

 校歌の2番は「 ♪ 小埼の沼を 渡る風~ ♩」から始まります。夏休みを利用して、歌詞に出てくる学区内の史跡を散策してみました。学校の東方1キロ弱のところに、万葉遺跡として有名な「小埼沼」があります。そこは、周囲に田畑が広がり、まるで古墳かのように盛り上がる雑木林の中でした。
 中には、1753年に忍城主の阿部正允により建てられた石碑がありました。この地は、万葉集にも詠われた場所で、1961年(昭和36年)に「万葉遺跡・小埼沼」として埼玉県指定記念物に指定されています。
 1300年以上も前に詠まれた和歌に触れ、当時の人々にとっても、埼玉の地が素晴らしい場所であったことがわかりました。子供たちにも、校歌を歌いながら、当時の情景を感じてもらいたいと思います。

【万葉遺跡・小埼沼】←行田市HPより
「埼玉の 小埼の沼に 鴨ぞ翼きる 己が尾に 零り置ける霜を 掃ふとにあらし」(万葉集9巻‐1744)
「埼玉の 津に居る船の 風をいたみ 綱は絶ゆとも 言な絶えそね」(万葉集14巻‐3380)

『 ↓ 「万葉遺跡・小埼沼」(埼玉2636-3)